ステージに立つとあがる人はたくさんいます。というか「あがる」のが普通です。独唱と違い、合唱の場合は大勢のひとりですのでそのぶん心理的には気は楽ですが・・・。「あがる」と歌うときに声が震えてしまったり、大きな声を出そうとするとついつい、力んでしまってたりします。
ステージにあがってからは、ステージから客席を見下ろして、お客さんの顔までしみじみと眺めないようにします。お客様はみなカボチャと思って、絶対視線など合わせないようにします。客席は後ろの方、遠くの方をぼんやり見るのがいいようです。
「あがる」原因は、緊張すると不安や恐怖が脳に伝わりノルアドレナリンという物質が分泌され、心拍数や体温、血圧が上昇して「あがり」を引き起こします。その緊張を和らげて不安と恐怖を取り除き「あがらない」ようにするのにはどんな方法があるのでしょうか。
「あがり」を抑える法 (個人差がありますので、ご参考に)
(声が震えてしまったら)
歌う時に上半身の力を抜くようにします。特に胸の部分の力を抜きます。大きく深呼吸をして上半身の力を抜きます。これでたいがい声の震えはおさまります。
(呼吸法)
腹式呼吸で5秒かけて息を吸い込み、次に10秒かけてゆっくり息を吐く。これで呼吸中枢の活性により、縫線核を中心としたセロトニン神経を刺激します。
(手を揉む)
左手の薬指は自律神経と心臓に関わっているので、この指の第三関節を右手で握ってモミモミして下さい。そうすると明らかに脈拍が下がり落ち着いてきます。
手足をブラブラさせて筋肉の緊張をほぐし体全体をリラックスさせる。発声が必要な場合は、あごの力を抜いて、左右を上下に動かすことで、あごの筋肉の緊張をほぐす事が出来る。
(心理的解消)
「あがらない方法はない」と逆に思う。またあがらない人はいないと知ることは、あがらない方法にもなります。
「間違えてもいい」と気楽な気持ちで臨む。うまくいっても、失敗しても自分自身。いつも100パーセントの力を発揮し続ける人はいないと開き直る。
(その他)
緊張をほぐす飲み物としては温かいウーロン茶かミルクココアが良い?
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